2008年12月1日月曜日

正直者は救われる?


フィンランドは、2週間前から雪が降るようになり、本格的な冬到来かと思いきや、ここ数日は、雨の日が続き、雪もすっかり溶けてしまった。

昨日、タンペレ郊外のショッピングモールに行った。ショッピングモール内にある雑貨屋で、ガラスのキャンドル入れの置いてある所を通った時、肩にかけていたカバンがキャンドル入れにぶつかり、不運にもそのキャンドルを落としてしまった。もちろん粉々。。。店員さんは近くにいなかったので、そのまま知らんぷりすることだってできたのだが、それはよくないし、罪悪感を感じるので、レジまで言って店員さんに事情を話した。その商品の半額(約10ユーロ)を支払わなければならなくなってしまった。店員さんが去った後、黙ってればよかったのか、正直者はバカをみるだけなのかと思っていたが、少なくとも、定価が100ユーロ以上するような商品を壊したわけではなかったんだから、よかったじゃないかと、自分に言い聞かせた。すると、さっきの店員がやってきて、「さっきの商品は、弁償しなくていい」と言われた。最初は、何が起こったのかわからなかった。その店員は、「他のお客さんは、お店にある物を壊してしまっても(誤って壊してしまっても)、何も言わないで知らんぷりするのに、貴方は、私のところに来て、正直に話してくれた。とても素晴らしいことだと思う。だから、今回は、弁償しなくていい。これは、私からのクリスマスプレゼントよ。」

最近は、正直でいても損したり、報われなかったりすることが多いけれども、今回の件で、正直でいることは、悪いことでないと実感した。 心優しい店員さんにも感謝している。

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